仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

仏教

親を軽んじてはいけない親鸞聖人のお言葉

親をそしる者を五逆罪の者と言われた、親鸞聖人のお言葉があります。 実際親を手に掛けて殺さなくても親を謗る。これも五逆罪だと仰有った末灯鈔のお言葉。末灯鈔は親鸞聖人のお手紙をまとめたものです。 親をそしる者をば五逆の者と申すなり。(末灯鈔) 手…

仏教は聞いた分しか財施ができない

未来永遠の幸せになる仏法を聞いて「こんな尊いを教えを利かせていただいてもったいない」といって出させていただくのが財施です。 これを御法礼といいます。仏法を聞かせていただいて感謝の思いから出される御報謝といったりします。 それにこんな格言があ…

ほめられても嬉しくない。寂しい。

浜崎あゆみの歌に 「いつも強い子だねって言われ続けてた泣かないで偉いねって褒められたりしていたよそんな言葉ひとつも望んでなかっただから解らないフリをしていた」 というのがある。 本当は強くないんだよ、本当は偉くないんだよ。誰か私のことを理解し…

どんな人も平等に幸せになれる?

この世には色々な差別がありますが、人は、平等に幸せになれるものでしょうか。 唐の時代の中国の高僧・善導大師は、謗法闡提廻心皆往(法事讃)といわれています。これは、「謗法も闡提も廻心すれば皆往く」と読みます。「謗法」というのは謗法罪、仏法をそ…

親鸞聖人が受けられた非難と親鸞聖人の教えの関係

かつて親鸞聖人はどんな非難を受けられたかというと、このような非難です。 偏執者、肉食妻帯(の破戒坊主)、廃止自立(の横着者) この三つは、親鸞聖人の深い教えとかかわりのある非難の言葉です。 それがどんな教えかというと、三重廃立です。 廃立とい…

すぐに役に立つことはすぐに役に立たなくなる

山折哲雄さんの『私が死について考えるなら』という本がある。 すぐ何かに役に立つような事を研究していたからノーベル賞ではない。それなのにすぐに役に立つ学問ばかり。死を考える哲学を大学で学ぶべきなのに。 こう山折さんは言う。 池上彰さんは東工大の…

私たちの人生の土台

私達は生を土台にしている。命あってのものだね。 お金も地位も名誉も家族も登山などの趣味も仕事も大前提が、生。 ニュースで女性のサーファー、世界的な有名な女性。片腕をサメに食われた。家族もニコニコしている。死なずに済んだから。良かった良かった…

世の中の娘が嫁と花咲いて嬶としぼんで婆と散りゆく(一休)

人の一生を一休さんがこんな歌でたとえています。 世の中の娘が嫁と花咲いて嬶としぼんで婆と散りゆく 娘時代が一番よいとき、楽しい時といわれるので女編に良いと書きます。結婚すると他の人の家に入るので嫁とかく。お嫁さんも子供が生まれると嬶といわれ…

人生の最終的なゴールとは

人生の最終的なゴールとは何か。 例えばレストランに入ったらどうするか。料理を注文する。そして、話をしたりする。食事以外にも、景色を見たり、パソコンをしたり、マンガを読んだりできる。こち亀がよくある。「料理まだかなあ」と思っていると席が混んで…

仏の慈悲とは

聖徳太子の十七条憲法では、第一条が和を以て貴しとなす第二条が篤く三宝を敬え三宝というのは、仏教のことです。 本当の生きる意味は、仏教にしか教えられていません。同時に仲良くやりなさいと言われているのが仏教です。反対する人にも伝えるのが仏教です…

『巣鴨の生と死』に書き残された悪人の救い

『巣鴨の生と死』という本には、東条英機さんたちがつかまった巣鴨の刑務所。東京山手線に巣鴨駅。その刑務所の戦犯たちの様子を、当時、東条さんたちに話をした布教使、僧侶 が書き残しています。当時、東京大学の先生でもあり、兼、僧侶だった花山信勝とい…

浄土真宗の間違ったグルーブの見分け方

浄土真宗では、間違ったグループがたくさんあります。親鸞聖人や覚如上人、蓮如上人と異なる信心を異安心といいます。 信心は心の問題ですので、その人の心がどうかは分かりません。分かるのは、その人が説く教えです。 ですから、浄土真宗の教えを相当学ん…

仏教は仕事をやめて聞かねばならない?

蓮如上人の御一代記聞書にこのようにあります。「仏法には世間の隙を闕きて聞くべし。世間の隙をあけて法を聞くべきように思うこと、浅ましきことなり。仏法には明日ということはあるまじき」由の仰せに候。「たとい大千世界に・満てらん火をもすぎゆきて・…

医学は命を延ばすのが仕事

生きることを山路を登っていくことにたといえると、途中でしゃがみ込む人もいます。それは自殺をする人です。 そういう人がいると、「頑張りすぎだよ、マイペースでいいからもう一回やってみよう」といいます。 自殺する人は、弱々しい人だと思いますが、弱…

こんなはずじゃなかった・在宅医療から総合人間科学へ

「こんなはずじゃなかった」という番組があります。 早川さんという方が、在宅医療を推進してきた話です。 NHKから、26歳の時、28歳の時、90歳の時と70年取材を受けている人です。 死を迎えるのは、病院か、在宅か。在宅は天国といっていたが、自…

諸行無常が分かったらどうなるか?

諸行無常ということが分かったら大変なことになります。 諸行無常とは?儚い人生を輝かせるただ1つの方法 ロシアの文豪トルストイに『懺悔』という本があります。 もともとお金持ちだった彼は、努力の結果、作家活動で名誉を手に入れて、生きる意味が分から…

スピリチュアル・ペインから導かれること

最近は、死んだらどうなるの不安は、学問の場で取り上げられています。臨終の時に起きてくるこの不安を、スピリチュアルペインといいます。 スピリチュアルペイン・臨終に起きる心の痛みとその理由 スピリチュアル・ペインは、医学ではもちろんどうにもなり…

人が死を考えなければならない理由といろは歌

私達には、意識と深層心理の2つあります。 お酒やタバコを分かっちゃいるけど辞められないというのは、意識では知っているけど、深層心理からするとやってしまう、ということです。 席を譲るのはいいことだと分かっています。しかしお礼を期待する心ありま…

キルケゴールの実存哲学の生き方と仏教

キルケゴールと親鸞という本があります。哲学が似ていると思っているのです。 デンマークの哲学者、思想家です。今日では一般に実存主義の創始者、またはその先駆けと評価されています。 キルケゴールは42歳で亡くなったのですね。 道端に倒れて死んだと言…

阿弥陀如来からの2つのプレゼント

阿弥陀如来に救われた人が衆生済度に戻ってくるというのは、どういうことかというと、阿弥陀如来に救われると、2つのものを頂きます。 これを「如来二種の廻向」といいます。親鸞聖人は、慎んで浄土真宗を按ずるに二種の廻向あり。一つには往相、二つには還…

実存主義哲学キルケゴールの実存の三段階

倫理の教科書によく、哲学について書かれています。その中に、西洋哲学の終わりの方に実存主義があります。実存主義の先駆けといわれるのがキルケゴールという哲学者です。 西洋哲学の最後は実存主義ですが、その最初がキルケゴールです。同年代で ニーチェ…

西洋の行き詰まりの解決を求めて仏教に注目

西洋の行き詰まりの解決を東洋に求めて仏教が注目を集めています。数年前のヨーロッパ、特にフランスで仏教ブームが起きました。禅という言葉は、フランス語になっています。 日本でヒーリングをしているという意味で、禅をしているといいます。 宗教なら神…

ハイデッガーが発見した生きる意味

中外日報という、仏教関係の新聞があります。中外日報は、京都にある新聞です。新聞を毎週2回(水、金)と月2回、8頁の土曜版を発行しています。 その中に、昔、世界最高峰の哲学者ハイデッガーが親鸞聖人を賞賛したという記事がありました。ハイデッガーは…

絶対の幸福はないという主張

絶対の幸福がないという人があります。 まず、「絶対はない」という人がいるが、それは絶対は絶対ないという主張だから、自己矛盾です。 そんなことさえ分からないのです。相対しか分からない人が、絶対があるかどうか分からないなら言えます。絶対の幸福が…

天上天下唯我独尊

天上天下唯我独尊は仏教から来た言葉です。 【第4話】天上天下唯我独尊(お釈迦さま)の本当の意味とは? 日本ではいろいろな仏教の言葉が日常的に使われています。バカの語源は無知を現すモハだといわれます。よく電車にモハと書いてあります。 工夫は禅宗…

教行信証を書かずにおれない親鸞聖人のお気持ち

親鸞聖人は、主著の『教行信証』の「はじめに」にあたる総序に喜ばしきかなと言われています。 喜びから書き始められたのが教行信証です。 ここに愚禿釈の親鸞、慶ばしきかなや、西蕃・月氏の聖典、東夏・日域の師釈に、遇い難くして今遇うことを得たり、聞…

欲望を満たすだけの人生は幸せ?

世間の人は欲望を満たせば幸せになれると思っています。 私たちが持っている5つの欲の心とは? それは正しいでしょうか。 お釈迦様ももともと、カピラ城に住まれる王子でした。才能お金地位名誉もっておられました。皆がほしいというものすべてあった。それ…

仏教の全体像

ブッダが説かれた教えは一切経となって書き残されています。それは七千余巻といわれるたくさんのお経です。 仏教に何が教えられているか知るには、この一切経を読まなければなりません。ところが、難しい漢字ばかりで書いてありますし、あまりにたくさんある…

六曜は迷信?

立命館大学名誉教授の安斎育郎が、幽霊などは迷心だということを言っていました。それだけ迷信を破っている親鸞聖人は凄いと言っています。仏教が迷信を迷信と教えているということを書いています。 大安、仏滅とか六曜を非常に気にしているのが日本人です。…

仏教を非難する人があるのはなぜ?

仏教が真実ならどうしてあまり広まっていないのか。ましてや、どうして批難する者がいるのかという質問があります。これは、真実なら謗る人はいないはずと思う誤解です。ところがブッダは、皆にてほむる人もなし、皆にて謗る人もなし、と『法句経』に教えら…