仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

無常

ミスチルの「花」永遠なる花を咲かそう

ミスチルの曲に「花」っていう曲があるんですが、その副題として「メメントモリ」ってある。ちなみにこの曲はボーカルの桜井くんが一番好きな曲だそうだ。 この言葉が副題になっているミスチルの「花〜メメント・モリ」にこう歌われています。 花Memento-M…

桜の花について(いろいろのことおもいだす桜かな)

日本人って桜の花が好き!日本人と桜の花は深い関係がある。日本の国花でもある。英語でいえばチェリー・ブロッサム。ちなみにチェリーフェスティバルっていったら、日本の行事のことをいうんだって。琴でもあった。「桜てんてんてん桜てんてんてん」なんて…

すぐに役に立つことはすぐに役に立たなくなる

山折哲雄さんの『私が死について考えるなら』という本がある。 すぐ何かに役に立つような事を研究していたからノーベル賞ではない。それなのにすぐに役に立つ学問ばかり。死を考える哲学を大学で学ぶべきなのに。 こう山折さんは言う。 池上彰さんは東工大の…

スピリチュアル・ペインから導かれること

最近は、死んだらどうなるの不安は、学問の場で取り上げられています。臨終の時に起きてくるこの不安を、スピリチュアルペインといいます。 スピリチュアルペイン・臨終に起きる心の痛みとその理由 スピリチュアル・ペインは、医学ではもちろんどうにもなり…

メメント・モリ、四馬の譬喩

昔から西洋でも、メメント・モリといわれて、死を忘れるなといわれますが、ブッダが、無常に対する感度を四通りの馬にたとえて教えられた四馬の譬喩というものがあります。 一匹目の馬は、鞭影を見て驚く馬です。騎手が鞭をひゅっとふっただけで走り出す馬で…

良寛の辞世「散る桜 残る桜も 散る桜」

浄土真宗の葬儀でよく読まれる蓮如上人の白骨の章に、我やさき人や先、今日とも知らず明日とも知らず、おくれ先立つ とあります。 死と聞くと隣りのお祖母さん、ペースメーカーがついている人が死んで行くと思います。ところが、蓮如上人は、人が先ではあり…

死んだらどうるか分からない心の闇を破る方法

ノンフィクション作家の桐島洋子さんは、こう書いています。 「私は恐ろしさと寂しさに胸を衝かれる。これは悪夢ではない。あらゆる場所で着々と信仰し、百年以内に必ず100パーセント現実になる冷厳なスケジュールなのだ。百人百様の人生のそれぞれに、確…

メメント・モリ

メメント・モリが大事だとたけしが言っています。 たけしは、『新しい道徳』という本で、メメント・モリは道徳の土台だと言っています。 メメント・モリというのは、死を忘れるなということです。 なぜそんなことが格言になっているのかというと、みんな自分…

きゅーブラー=ロスに学ぶ

キューブラー=ロスに学びたいと思います。 キューブラー=ロスという人は、スイスに生まれました。 1957年、医学部を卒業しています。 そして、死にゆく人をみとる仕事を続けて、『死ぬ瞬間』という本がベストセラーになります。 ホスピスの先駆けのよう…

幸せ者は不安?

昔、1億円を拾った人がいました。 大貫さんという人で、一億円習得事件といわれて1980年にテレビで有名人となりました。大貫さんは、もともとトラックの運転手だったのですが、銀座で1億円の入った風呂敷包みを見つけました。そのままかっぱらわずに警…

どんな人が本当の幸せになれるのか?

仏教では蓮の花がよく使われます。極楽には蓮の花が咲いています。蓮台というのは蓮の台です。それはなぜかというと、真実の信心には蓮の花のような特徴があるからです。正しい信心ということで『正信偈』にも教えられています。 信心というと神や仏を信じる…

山折哲雄が考える大学ですべきこと

有名な仏教学者の山折哲雄さんの『私が死について語るなら』という本があります。 この方は、政府の基本方針を決めるメンバーにも入っています。 この本の中に平家物語の「祇園精舎の鐘の声」から始まる所があります。 死について教えるのを教育の根本にすべ…

倫理の教科書によく出てくる諸行無常

高校の倫理の教科書には、よく無常という言葉が出ています。。 日本人なら誰でも無常と聞けば諸行無常という言葉を思い浮かべるのではないでしょうか。 理系の人でも、平家物語の最初の部分は中学校でもやっているので、飛ばしている人はありません。 平家物…

生きる意味を知るにはメメント・モリが大事

生きる意味は何か。生について考えることは、死を見つめることです。死を忘れた生き方は、本当に生きているといえません。生きている実感が感じられません。 死と生は切っても切り離せない。つねに隣り合わせです。死と無関係な人はありません。そういう差し…

無常を知らせるニュースの事故

毎日、毎日、いろいろなニュースで無常ということどれほど目にするでしょうか。 以前、笹子トンネルの関係者が書類送検されました。あれから何年も経ちます。 笹子トンネルの屋根が落ちました。9人亡くなりました。 トンネルの屋根が落ちてぺちゃんこに潰れ…

医学部の教科書『死生学入門』

金沢大学医学部の教科書に『死生学入門』というものがあります。 そこには、こうあります。 わが国では今まで死をタブーとしてきた。生と死は表裏一体であるのに、死を忌み嫌っていた。しかし、死は確実にすべての人に訪れるものであり、死を避けることはで…

小説に見る無常観・哲学にない罪悪観

五木寛之という作家があります。以前も親鸞という新聞小説を書いていました。 仏教の中でも親鸞聖人や蓮如上人に関心を持っている人です。あの人の文章はプロだからうまいですね。内容も考えているなというところあります。 五木寛之の本の中にこういうこと…

仏教をせっかく聞いているのに原点である後生の一大事が抜けていると?

仏教は後生の一大事を知るところから始まり、後生の一大事の解決に終わります。 仏教を聞いていても、すべての原点である後生の一大事が抜けていると、今辛くて苦しいとなって、逃げ出したくなります。そんな状態だと、人間関係が辛くて仏教が聞けなくなりま…

私は死が怖くない?

私は死が怖くないという人があります。それは、まだ死ぬと思っていないからです。 『横からみた赤穂浪士』という本があります。この本には、大石蔵之助が切腹できずにいる姿が描かれています。 浅野内匠頭の刃傷事件が起きて、お家取り潰しになった時、みん…

ジャネ−の法則

「ジャネーの法則」というのがあります。 時間の流れがどんどんはやく感じるようになるという法則です。統計的にみると、あくまで主観的に感じるもんだけど、0歳〜20歳の年に比べると、20歳〜60歳の1年間はそれまでの4ヶ月くらいにしか感じられません。そ…

仏教は早く聞かないといけない理由

白骨の章には「されば、人間のはかなき事は老少不定のさかいなれば」とあります。 「老少不定」は、年とっている人が先に死に、若い人が後に死ぬということは決まっていないということです。 これを「無常は同い年」といいます。 人間界とはそういう境涯です…

死後の世界には何も持って行けない

死ぬときにはすべておいていきます。 家康は日本を統一しましたが死ぬときに死後の世界に日本を背負っていけませんでした。 秀吉は大阪城を死後の世界に背負っていけませんでした。夢の又夢といって、全部手放しています。丸裸で生まれてきたから丸裸で死ん…

儚い人生、働く意味は何なのか

親鸞聖人は、このように言われています。 噫、夢幻にして真に非ず、寿夭保し難し、呼吸の頃即ち是れ来生なり。一たび人身を失いぬれば万劫にも復らず。此の時悟らざれば、仏、衆生を如何したまわん。願わくは深く無常を念じて徒に後悔を貽すことなかれ。(教…

無常の世界に変わらない幸せ

一切の滅びる中に滅びざる真実もとめてただひたすらに この世は諸行無常の世界です。この世の一切、すべてのものは滅びていく、崩れていく、ということです。 これが真理です。 このビデオにも教えられている通りです。 これを歎異抄では、「煩悩具足の凡夫…

無常の世界は火のついた家のようなもの

歎異抄に、この世を「火宅無常の世界」といわれています。 諸行無常の世の中ですから、相対の幸福は続かないということなんです。 諸行無常というのは、このビデオのようなことです。 お金が入ったら、ずーっとあって欲しいでしょ。続いて欲しいのです。すぐ…

私たちの本当の姿

この世は無常の世界です。 諸行無常ですから、私たちも無常です。 明日どうなるか分かりません。 このビデオからもわかります。 一日も片時も急がなければならないのは魂の解決です。寝ても覚めても忘れてはなりません。 私たちの本当の姿は、邪見・憍慢とい…

露の身を生きながらえて

露の身を生きながらえて迎う春今日の尊さ拝む一息 正月、迎春と言いますね。信心決定いたしますとこの激しい無常の嵐の中よくも生き長らえさせていただいたものという生命の歓喜が沸き上がります。 無常迅速の我が身なのに、よくも今年も、まだ生きているこ…

哲学とは死の準備(ソクラテス)

哲学はどこから始まったのかというと、ソクラテスの言葉に、『哲学は死の準備である』という言葉があります。 アリストテレスには『哲学は驚嘆から始まる』という言葉があります。 死に対する驚嘆です。死というものと真面目に向き合うのが哲学なんですね。 …

出会いと別れ、幸せと不安

横軸に時間t縦軸に愛情の満たされた度合いIをとります。 そして最初に出会い、やがて別れるとします。 最初はさびしい。 誰かに出会って、愛欲が満たされていくと心が盛り上がっていきます。 遠くから憧れている時が1番いいですが、近付けば欠点が見えて…

藤原道長の悲惨な最期

私たちは生まれてから死ぬまでの一生、50年から100年はとっても長い、その長い一生の中で誰かを好きになったとか、非常な現実感を持って悔しいねとか思っているんだけどみんな夢や幻のようなもので、あっという間に消えて行くんだと仏教で教えられてい…