仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

一人居て喜ぶ信

蓮如上人の御一代記聞書154

同行の前にては喜ぶなり。これ名聞なり。信の上は一人居て喜ぶ法なり。

 

信の上は一人居て喜ぶ法なり」とは?

 

名聞」とは名誉欲 誰かと比較相対して喜ぶ。

逆にいうと誰かと比べなければ喜べない。

 

朝日新聞・各国の首脳」写真を撮るとき序列が問題になる。

この中に一人いて喜んでいる人があるか。

俺のほうが前だ、真中だと争うのが各国の代表。

全人類の姿。誰かと比べて喜ぶのが相対の幸福。

 

「二クソン大統領が奥さんに暴力」。

権力の座と言ってもたかが知れている。

 

ビル・ゲイツは資産9兆円、IBMをこえた。

超えられることに脅えている。

常に危機感を持ってライバルをつぶしていく。

とてもゆっくりしていられない。
内心では大きな不安を抱えている。

 

ところが仏法は、信の上は、信心決定した人は一人居て喜べる。

これが人生の目的。

 

そうでなければ超えられると自分が惨めになる、

そんなものが人生の目的であるはずがない。

 

人は山のてっぺんに上ることはできるが、何時までもそこに居れない。

上ってしまえばあとは落ちるだけ。

オリンピックの世界記録といっても必ず破られてしまう。

体操の池谷は銀メダルをとっても生活は何も変わらなかった。

人が見ていなかったら誰がやるか。

名誉欲だ。

 

人生の目的を達成した人は一人いて喜べる。