親鸞 聖人がこう仰有っている。
「悪をこのまんには、慎んで遠ざかれ、近づくべからず」とこそ説かれて候え。
「善知識・同行には親しみ近づけ」とこそ説きおかれて候え」
末灯鈔のお言葉。
末灯鈔は親鸞聖人のお手紙のようなもの。
親鸞聖人の御法語、ならびにご消息。
ご消息とはお手紙のこと。
その中で親鸞聖人、
「善知識同行には親しみ近づけ」
と言われています。
手紙に関わらず、口で何か言ったりする、これには目的があります。
親鸞聖人は、善知識同行には親しみ近づけ、とおっしゃいました。
これは私たちに対して言われている。
親鸞聖人が、私たちに親しみ近づけ、と言われている。
これは重いこと。
そう言われたら、どうしてだろう、となる。
皆さん仏教の教えを学ぶ、と言いますけど、
学ぶ、ということは、皆さんに後生の一大事の解決をしてもらいたい、
必ずここを進んでいけばこの後生の一大事の解決できますよ。
そしてそれが人生の目的なんですよ。
それを果たせば人間に生まれてきて良かった、という身になれますよ。
そのためにはこうしたらよいですよ、と教えられたのが、
仏教のお言葉。
親鸞聖人が、親しみ近づけ、と言われている。
聞いても何も変わらなかったら、仏教の教えを聞く意味がない。
善知識同行に親しみ近づきましょう。