仏教ではどんな一大事があると教えられているか?
後生という事は、ながき世まで地獄におつることなれば、
いかにもいそぎ後生の一大事を思いとりて、弥陀の本願をたのみ、
他力の信心を決定すべし。(帖外御文)
ながき世まで地獄におつる一大事がある、どのくらいの長さか?
経典には「八万劫中大苦悩ひまなく受く」
「念仏誹謗の有情」とは阿弥陀如来 に救われていないすべての人
阿弥陀仏に救われていない人は阿鼻地獄に堕ちて
八万劫の間苦しみつづけなければならない
ではこの地獄の苦しみはどのくらいか
これについて賢愚経の中に釈尊は
「あさ100本の槍に突かれ、昼に100本の槍で突かれ、夜100本の槍で突かれる。このような苦しみをどう思うか?」
「とても考えられない」とお弟子が答えると
お釈迦さまは小石を拾われて
「この手のひらの小石とあのヒマラヤとどちらが大きいか」
「それは比較にならないとてつもない違いでございます」
一日300本の槍でつかれる苦しみをこの小石だとすれば、
地獄の苦しみはヒマラヤのようなものだ」
この世の溶鉱炉の火を地獄に持っていくと霜や雪のようになってしまう。
この後生の一大事のことについて説かれていない経典はないぐらい。
ギリシャで潜水艦が沈没した、原因は船員もサッカーに夢中で、
同時期に起きていた一大事に気付かず、
船が大破した時に初めて一大事に気付く。
私たちも今は実感していなくても必ず死んでゆく時に気付く。
この一大事について教えられたのが釈尊、親鸞 聖人、蓮如上人である。
この一大事は現在ハッキリ解決すると教えられたのが親鸞聖人、
今阿弥陀仏に救われた人は極楽往生できるが、
救われていない人は無間地獄に堕ちなければならない。
阿弥陀仏に救われないまま死んだなら
この様な苦しみを受けなければならない。
阿弥陀仏に救われたならば、
後生の一大事を解決して無量光明土といって
永遠に楽しい世界に行くことができる。
生きている時に後生の一大事を解決して
この世も未来も本当の幸福になってください、
後生は一大事ですよと早く救われてください
と教えられたのが親鸞聖人である。