仏教研究室

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親鸞聖人の田植え歌

親鸞聖人が田植え歌を歌われた日の朝、

稲田の草庵をでられるときに

田植えをしようと出られたのでない。

目的は布教です。

 

関東で親鸞聖人の教えを聞き求めていた
平太郎さんが、はじめは親鸞聖人から遠く離れていた。
ところが親鸞聖人のお導きがあって真剣に仏法をきかれるようになった。
そういう平太郎さんが、私の村で説法してください。

そしてお堂をかりて、準備、掃除とかやっていた。けれども、それまで
大雨が降っていて、田植えができなかった。そこでみんな仏法をきくよ
りも、田植えが大事だ。

そういう人たちにも仏法をお伝えしようということで、親鸞聖人が
みなさんがいる田んぼに出掛けていかれた。そして田植えをされた。
苗を一本一本うえられた。

そこで親鸞聖人は
このような歌を歌われました。

五劫思惟の苗代に
兆載永劫のしろをして
雑行自力の草をとり
一念帰命の種おろし
念々相続の水ながし
往生の秋になりぬれば
実りを見るこそうれしけれ

すると、周りの人が関心を持ちます。
「そりゃあ、何の歌で……」
「これはねぇ、田植えのはかどる歌なんですよ」
親鸞聖人。村人は、打ち解けて
「そりゃあ面白いや。えーと、どんな歌だっけ?」。
「今度は皆さんと一緒に歌いましょう」

はじめから田植えをしようとしていたわけでなく、同じ立場に
たたれて、仏法を説こうとされている。
みんなが疲れていきた時に、田植えのはかどる歌ですよといって
田植え歌を読まれた。


「五劫思惟の苗代に兆載永劫の代をして
雑行自力の草をとり一念帰命の種おろし
念々相続の水流し往生の秋になりぬれば
実りをみるこそうれしけれ」

これが親鸞聖人の作られた田植え歌。
この親鸞聖人の田植え歌というのは、はじめは農作業していた
みなさんには田植えのはかどるうたなんですよといわれて。
それから真実の仏法へ導いていかれる。

その後、みなさんが集まられたときに、
今度は阿弥陀仏の本願のうたですよといわれる。
「弥陀の本願知っていますか」
「いやーきいたことねぇ。」
「少し聞いたが、もっと詳しく聞かせてください。」

それから阿弥陀仏がわたしたちをたすけようといかにご苦労して
おられるのか言われている歌なんですよ。