仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

心の底の奥の院の本尊は、仏像ではなく鬼

みな人の心の底の奥の院
探してみれば本尊は鬼

 

私たちは迷いが深い。
その迷いを破って真実を明らかにして下さる歌。

 これを理解し覚えることであなたの心を顕正できる。
顕正とは正しいことを明らかにする。

これは私たちの真実の自己はどんなものかについて教えられている。
全人類の姿はどんな姿か。
あなたの本心はどんな心であるのか。
心の底の奥の院
あなたの本心を奥の院に喩えている。

奥の院と言いますのは
寺で言うなら本堂の仏像
仏様をまつっているところ。
普段人には見せないところ。
普通は仏壇閉廟されています。

またこれは到達しがたい境地にも喩えられている。
つまり私たちは自分でありながら自分の姿が分からない。
ということで到達しがたい境地。

普段人は見ることができない。
仏教を聞かなければ己の姿は絶対に判りません。
どうしてここに奥の院
探してみれば本尊は鬼。
仏壇の中には尊いものが安置されている。
最も大事なものが安置されている。
皮肉めいた言い方。
これは、あなたが、心の中はいいものがあると自惚れている。
それを表している。
人間みんな自惚れています。
本気になれば善はできる。
頑張ればできると自惚れいっぱい。
仏性がある。
そう思って修行している。
これ全人類の姿です。
いいものがある。
素晴らしいものがあると思っているけど
真剣に仏法を求めていくと聴聞 して行くならば
いいものがあると思っていたが
とんでもない怖ろしい心があったことが知らされる。

普段見ることができないものであるが
仏法を聞いていけば素晴らしい心があると思っていたけどとんでもない。
鬼が住まいしていた。
鬼とは我利我利の心。
自分さえよければ人はどうなってもいいという遠仁の心
あなたの本心はみな我利我利亡者。
それが知らされてびっくりする。
鬼は遠仁と書く。
慈悲に遠い。
慈悲な心。
その怖ろしい、心を鬼の面で表す。
口が耳まで裂けている。
怖ろしい顔をしているのはあなたの我利我利亡者。
角があるのは一説によれば
闇という字を表したのではないかと言われる。
闇とは門に音と書く。
家がまっ暗なら音でしか判断できないから門の中に音。
これを逆さにしたら角になる。
全人類は心の闇に覆われ怖ろしい鬼の心が住まいしてる。
今日とも明日とも知れない儚い命が私たち。
しかも日々罪悪のつくりづめ。
だから臨終に大変な後悔をする。
後生は一大事だと言われる。
だから安らかな臨終はない。
ろくな種蒔きをしていないから。
心の底に遠仁が住まいをしているから、
鬼の心で怖ろしい罪悪を作り続けてきたので、今世も未来も怖ろしい
結果を受ける。