仏教研究室

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南無阿弥陀仏の2つの働き

南無阿弥陀佛は智慧慈悲が封じ込められている。
智慧は無量光、慈悲無量寿
智慧のはたらきによって生死に止まらない。
苦しみ悩みに立ち止まらない、断ち切って下される。
娑婆に止まらず必ず極楽浄土にいける。
一日たてば一日、一年たてば一年と確実に極楽浄土に近く。
本当にめでたいと言える。
これは智慧のはたらき。

慈悲有るが故に涅槃に住せず。
涅槃極楽浄土
娑婆は辛かった。
日野左衛門は泊めてくれないし。
あれは寒かったなあ。
弁円は殺しに来るし、えらい事だった。
極楽浄土行ったらのんびり、しばらくはオフで、極楽浄土でまったりしようかい。

ところが、慈悲有るが故にいつまでも極楽におれない。
慈悲の心とは衆生済度の心。
還相の方は衆生済度にかえって来られる。
悩む人、困っている人を何とかしてやりたい。
この世は慈悲のかけらもないが仏様はそんな無慈悲な方ではないので必ず戻ってくる。

智慧が往相、慈悲が還相、そのどちらもが南無阿弥陀仏に込められている。
智慧がライオン、獅子。
ウサギ一匹にも全力をつくす。
百獣の王。
強く厳しい活動は智慧の働き。

慈悲は象。
象はとても強い。
だがとても優しい。
そういう強さを秘めた優しさ

智慧慈悲の用からあの親鸞聖人の御一生がある。
アニメの聖人、きびしいなと思うこともあればなんて優しいのかという所もある。
それは智恵と慈悲による。

この慈悲の用、還相廻向を「普賢の徳」とも言う。
大行の利益
大悲の願船に乗じて、光明の広海に浮かびぬれば、
至徳の風静かに、衆禍の波転ず。

即ち無明の闇を破し、速やかに無量光明土に到りて、
大般涅槃を証し普賢の徳に遵うなり

千波万波きらめく人生に浮かび、順境でよし、逆境でよし、
それは心の闇が破れたからだ。
死ぬと同時に極楽浄土に行って、弥陀同体の仏に生まれる。
これが往相。
そして普賢の徳が還相廻向。
それは弥陀の22願に誓われているから。
還相廻向の願「普賢の徳に修習せん」
普賢はお釈迦さまの慈悲の象徴。
慈悲の用を実践するという事。