生と死という問題ですが、
実際過去どんな人達が死に臨んでどんな言葉を残していたのか。
あなたの財布の中にもこの人の顔あると思うけど、しってる?
夏目漱石。
どんな人?夏目雅子さんのお父さんかな?
関係ない。
夏目漱石というと文豪だね。
どんな作品があるかな。
『坊ちゃん』
『三四郎』
読んだ?
こころって暗い小説ね。
高校時代教科書に載ってたけど暗くて暗くて。
坊ちゃんとか吾輩は猫であるとかは有名。
日本の本で最も海外に翻訳されている人の一人です。
この人普段は『則天去私』といっていた。
天に即して己を去る。
私というものがもうない。
何か禅宗の悟りに『行雲流水』という言葉がありますが、
雲が行くが如く水が流れるが如く何があっても淡々と流れに任せる境地を
『則天去私』と言ったのですが。
彼実際胃潰瘍で亡くなった。
夏目漱石は、大変苦しんで胸をかきむしって体の中が非常に暑くなったそうで、
着物をはだけて家族に『ここに水をぶっかけてくれ』と言ったそうです。
そして最後まで『今死んだら困る、今死んだら困る』
元気のいいときは則天去私なんて格好の良いことを言っているけど
実際臨終がやってくると行雲流水どころじゃない。
そんな言葉は吹っ飛んでしまう。
目の前に広がる真っ暗な後生に驚くしかない。
真っ暗。
これがホンネ。
この真っ暗な心の闇を解決するには、
仏教を聞くしかない。