仏教研究室

仏教を研究しています。

神に仕えようか悩む

熊野といえば「権現」です。
もとは仏であったものが「権」りにとして「現」れたものを「権現」といいます。
仏教の中には『本地垂迹説』というのがあって、
確かにとして仏が現れるということは説かれています。

それを持ってきて、仏教で説かれる「」と全然関係ない「」をあてはめて、
聖道諸教が自らの保身のために、権力者に媚び売るために、
でっち上げたのが「神仏一体説」なんです。

ですから親鸞聖人はこうした神に仕えることを徹底して禁じられました。

親鸞聖人の子供の善鸞が描かれていましたが
に仕えてもイイんじゃないか?」
とか言ってましたように、だらしない見本です。

平太郎の奥さんも、平太郎と一緒に聴聞してたんです。
なのに雇い主から熊野へ一緒に参ろうと言われたと悩んでいる平太郎に
「あんた何悩んでんのさ」と言ってる。

後生の一大事が問題になっている人は悩む。
問題になっていない人は悩まない。
苦悩の根元を聞かせていただき、その解決の道も教えられていても、
このように違いがある。