仏教で教えられる布施といっても、
財施と法施の2つがあります。
財施とは、財を施すこと。
法施とは、法を施すこと、つまり仏法を伝えることです。
財施もすばらしい善ですが、
法施はもっとすばらしい善です。
仏法をお伝えするときに、相手によって楽な人と苦しい人があります。
この人なら、楽。
第三情報によって、この人に嫌われているという事が分かっている。
この人の家に行くのが怖い。
話をするときも仏縁の薄い相手に話をするのは、難しい事ですね。
明日、仏教講座だということで、
前の日から朝早く集まって、仏法を聞く。
大変に仏縁という点において、恵まれた人達。
お釈迦さまの教えられた仏法精神から言いますと、
仏法精神とは布施の精神。
布施の精神を忘れた者は、仏法者ではない。
まだ仏縁に恵まれていない方々に、
こちらの方から、出向いて行って、仏法の為にお金を使ってもらって、
時間を使ってもらって、仏縁を結ぶ。
その為になら、どれだけ苦しくとも、かまいません。
これを菩薩の道を行くといいます。
まず、相手の立場に立って、自分はどうなってもかまわん、
相手に仏縁を結ぶ。
それが布施の精神。