「破邪顕正」は、
なぜか右翼の車の横に書いてあったりして
激しい言葉というイメージがありますが、
仏教の言葉です。
どんな意味かといいますと、
破邪とは、邪とはよこしまということです。
よこしまな間違った邪教の信仰や迷信を持っている人を、
さわらぬ神にたたりなしと思って
見ぬふりをしたり、聞いて聞かぬふりせずに、
その間違っていることをハッキリ教えて邪を破ってあげることです。
間違ったものを破らないと正しいものを明らかにできないからです。
顕正するというのは、
ただ間違っていることを打ち破るだけではなく、
正しい仏教をハッキリ教えてあげることです。
お釈迦さまは、
「破邪顕正せざるものは仏弟子にあらず」
と経典に説かれています。
僧にして、法を壊つ者あるを視ながら、これを黙視し、
更に呵責駆遣せざる者は、この僧は、これ仏法中の怨なり。
若し、よく駆遣呵責せば、これ我が真仏弟子なり。(涅槃経)
仏法者たるもの、破邪顕正せよということです。