他力金剛の信心を獲得していない人は、
これは間違いない、私の当てになるものだと思っても
誰かに非難や攻撃を受けるとすぐにぐらぐらになっちゃうんですね。
約700年前、関東の同行達が日蓮宗を開いた日蓮や
善鸞の言葉にぐらついて、
浄土真宗の親鸞 聖人のところへと
「本当のところはどうなんでしょうか?」
と尋ねるために関東から京都まで旅してきた人達がいました。
親鸞聖人が、他力の信心とは
いかなるものかということを明らかにされたとき
「日蓮や善鸞の言葉ぐらいでぐらつくような信心では真実の信心ではない。
自力の信心というのは、臨終の嵐の前には吹き飛んでいくんだぞ」
とおっしゃっています。
これは強そうで弱い者です。
みんなそれぞれこれで大丈夫だとこれで分かっていると、
オレはここまで来たから大丈夫だと人それぞれ自分でそれでよいと決めた、
そういった信心を持っていると大変強そうに見えるが
臨終の嵐には吹き飛んでいきます。
本当に頼りになる弥陀の本願がたよりになりました、
本当にあてになる弥陀の本願があてになりました、
今一心一向に弥陀をたのみましたという時に、
他力の信心が、これは金剛の信心ですから
誰に何と言われようと非難攻撃を受けようと全く微動だにしない、
そういう信念を獲得することができるんです。
これを浄土真宗で金剛心といいます。