黒い心と暗い心というのは、
親鸞 聖人が書いておられる言葉ではありません。
昔から浄土真宗の人の間でいわれている言葉です。
黒い心と暗い心と、
もう一つ白い心といわれます。
白い心は明るい心ともいいますが、
黒い心、暗い心で言うときは白い心です。
黒い心とは衆生性得の機です。
これも親鸞聖人のお言葉ではありませんがこういわれます。
暗い心は自力計度の機
白い心は南無回向の機
といわれます。
これは浄土真宗の教えの特徴です。
黒い心、暗い心、白い心と3つあります。
黒い心は死ぬまでなくならない心、煩悩です。
仏教では、人間は煩悩具足だと教えられています。
それを親鸞聖人は、
「凡夫」というは無明・煩悩われらが身にみちみちて、
欲もおおく、瞋り腹だち、そねみねたむ心多く間なくして、
臨終の一念に至るまで止まらず消えず絶えず。
臨終の一念に至るまでなくならないといわれています。