御文章5帖目16通「白骨の章」の一番始めに
「それ人間の浮生なる相をつらつらかんずるに・・・」
とあります。
浮生というのは、この世の中を浮世ともいわれますが、
浮いたような人生ということです。
わたしたちの人生というのは川の水面に浮いた
浮き草のように根っこがありません。
たよりになるものがないということです。
しかも、ほんのしばらくの間のことのですよと、
「一旦の浮生」とも言われています。
長いように思うかもしれないけれどアッという間です。
家庭をつくって、ぬくもりを感じていても、
ほんのいっとき、ほんのわずかなものです。
どんなに楽しい生きがいがあってもそんな人生ですよ、
とおっしゃっています。
そんな人生なぜ生きるのか
ということが、
生きる目的です。