哲学はどこから始まったのかというと、
ソクラテスの言葉に、
『哲学は死の準備である』
という言葉があります。
アリストテレスには
『哲学は驚嘆から始まる』
という言葉があります。
死に対する驚嘆です。
死というものと真面目に向き合うのが哲学なんですね。
死と真面目に向き合う学問が哲学なんです。
それが全ての学問の出発点なのです。
つまり人間が本当に考えるべき事は
この死の問題なんです。
機械には考えることができません。
どんなスーパーコンビューターでも
自分の死のことなんか考えません。
生きているという実感さえありません。
元々生き物ではなくて機械なんだから。
人間と機械はどこが違うでしょうか。
人間は、死を考えることができる。
これはどんなスーパーコンピュータでもできません。
そこが違います。
その死を考えて、死を克服したときに
初めて人間が人間になるのです。
逆に言えば死を考えない人は
本当の意味で人間ではないのです。