仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

露の身を生きながらえて

露の身を生きながらえて迎う春
今日の尊さ拝む一息

正月、迎春と言いますね。
信心決定いたしますとこの激しい無常の嵐の中よくも
生き長らえさせていただいたものという
生命の歓喜が沸き上がります。

 無常迅速の我が身なのに、よくも今年も、まだ生きていることができます。
いつ死んでもおかしくない。
露の身と阿弥陀如来無量寿の光に照らされてハッキリ知らされます。

露の身と知らされた体験から
よくも生き長らえさせていただいたものという体験です。

今日の尊さ、今日の一日が尊い
只今の一息はもっと尊い
吸う息吐く息が不思議
という世界に出させていただけます。

体いっぱい漲っている、生命の歓喜ですね。
生きる目的を成就した喜びが体いっぱいびんびん響いてきます。

今日の一日が尊い
只今の一息はもっと尊い
今生だけの問題ではありません。
未来永劫無間地獄に堕ちるか、
未来永劫の幸せを勝ち取るか。

本当は人生の目的ではない多生の目的です。
本当は一生や二生の問題ではない。
多生の問題だが多生と言っても一般では分からないから
生きる目的と言っています。

だから本当は多生の目的と言うべきです。
一生涯かかってこれ一つ達成できたら大成功です。
多生参学の問題です。
こんな大きな、大目的をもつ命だから
人命は地球よりも重いと言われるのです。