仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

宗教の判定基準

かの心行を獲得せんこと、
念仏往生の願成就の信心歓喜乃至等の文をもって依憑とす。
この外未だ聞かず。覚如上人)

覚如上人の改邪鈔にあるお言葉です。

 覚如上人は親鸞 聖人のひ孫さんにあたる方で
浄土真宗では3代目の善知識にあたる方です。
親鸞聖人から面授口決された方。

面授口決というのは親鸞聖人から直接教えを聞いたということです。

正確には親鸞聖人から面授口決された如信上人から面授口決されていますが、
親鸞聖人から面授口決されたということです。

 その面授口決された覚如上人が、その外いまだ聞かずといわれています。
この覚如親鸞聖人からこれ以外聞いたことがないといわれています。
これは覚如上人の断言です。
親鸞聖人の教えはこれ以外ないということです。

「かの心行を獲得せんこと」
「心行」というのは「信楽」と同じことで、信心のことです。
「獲得せんこと」とは
「獲得したことは」ということです。

「念仏往生 の願成就の『信心歓喜乃至一念』等の文」
とは本願成就文のことです。

「依憑」とす。
依憑」とはものさし。

信心獲得したかどうかはこの本願成就文で決まるのだということです。
本願成就文にぴったりあった信心なら真実の信心。
本願成就文にあっていないものなら、それは
親鸞聖人の教えていかれた真実の信心とはいえない。

「その外いまだ聞かず」

親鸞聖人のみ教えは願成就文以外にはないということです。

教行信証はあらゆる宗教の批判の書です。
それはこの本願成就文をものさしにして宗教を判定されたものです。
本願成就文はあらゆる宗教を真実か否か判定するものさしなのです。

教行信証信巻上下始終は、願成就文の開顕であり、
その真理は、まさに、濁流とうとうたる現代教界の最高批判なのです。
願成就文で宗教の正邪を判定するのです。