マイケル・ジョーダンは、現役バリバリの活躍の最中、
突然引退を表明しました。
それを聞いた人はみなジョーダンじゃないかと思ったけれど、
ジョーダンじゃなくて本当にジョーダンのことだった。
引退理由を聞かれて、疲れたともらし、
引退後何が一番したいですかと尋ねられて彼は
「子供を幼稚園に送り迎えするとか、普通のことがしたい」
と言いました。
非凡な才能をもち、非凡な記録を残し、
非凡な名声や財産を手にした彼が、
最後求めたのは平凡なことでした。
これを聞いた世界中の人が、
そんなことなら、オレはすでに毎日やっているよと思ったに違いありません。
これを仏教では有無同然といいます。
有っても無くても満たさず、虚しいことには変わりない、
同じだということです。
これだと
一生懸命頑張れとみな言うけれど、
何を一生懸命頑張ったらよいかわからなくなります。
生きる意味がわからないのです。
ですからただ、頑張ることが良いことではありません。
問題は何を求め何に向かって、頑張るのかという
生きる目的、
それ次第です。