昨日の、続かない幸せを求めて苦しんでいる原因について、
親鸞 聖人は、このように教えられています。
難思の弘誓は難度海を度する大船、
無碍の光明は無明の闇を破する慧日なり。
(教行信証)
難度海とは、わたりにくい海ということで、
苦しみの波が次々とやってくる私たちの人生のことです。
度するとは、明るく楽しく渡すということです。
難思の弘誓とは阿弥陀如来 の本願です。
私たちの苦しみの人生の海を明るく楽しくわたすのが、
阿弥陀仏の本願だということです。
次に、無明の闇とは、私たちを苦しめる根本原因である
心の闇です。
無碍の光明とは、阿弥陀如来の本願力を光明にたとえられています。
阿弥陀仏の本願力は、私たちの心の闇をぶち破る智慧の太陽だ
といわれています。
この2行は、2つのことを言われているようにも思いますが、
実は同じ事を言われています。
難度海と心の闇というのは因果関係にあります。
難度海を譬えられているというのは、
心の闇を表されています。
難度海で溺れ苦しんでいるというのは、
心の闇で苦しんでいるということです。