ブッダはすべての人のすがたを
このように教えられています。
心常念悪………心は常に悪を念い
口常言悪………口は常に悪を言い
身常行悪………身は常に悪を行い
曽無一善………かつて一善もなし
心と口と体、常に悪の造り通し、
ということです。
心が口や身体を動かしますから、
心が常に悪を念っていれば、口や身体も悪ばかりです。
心が悪の造り通しであることは、
善導大師がこう教えられています。
一人一日のうちに八億四千の憶いあり
念々になすところこれみな三塗の業なり。
「一人」とは善導大師のことです。
善導大師とは、中国の唐の時代の高僧です。
一日に何回心が変わるかというと、
私たちは、3回くらいかと思いますが、
仏教の鏡で自分の心を照らし抜かれた善導大師は
八億四千回心がかわるといわれています。
その一回一回は、みな「三塗の業」だといわれています。
三塗の業とは悪のことです。
心は常に悪ばかり八億四千回おもっている
ということです。
これがわからないのは、自惚れて、
自分の姿が見えていないのです。