仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

一生造悪とは

あるとき禅宗僧侶の仙崖が谷底で寒さに苦しんでいた乞食に
一枚のはおるものを与えたことがありました。

ところが、その乞食はそれをとるなり、
すぐ身に纏ってしまいました。
何もいいません。

そして仙崖はその乞食が何もいわないので、
「おーい、あたたかいか」
と聞いたのです。

すると乞食は
「あたりまえじゃ、与えられる我が身を喜べよ」
と言ったのです。

仙崖は、自分の恩着せがましい心を
乞食に見破られてしまったのです。

あたたかいか、ときくということは、
お礼を求めている心からなんですね。

純粋に暖かくなって欲しいということなら、
別にお礼がなくてもどうでもいいのです。

しかしそうではなかった。
お礼を期待する心が働いているのを知らされたのです。
仏教では、人間はこういう雑毒の善しかできない
と教えられているのです。

こういう姿をしている私たちの姿を
ブッダ
心常念悪」、
心は常に悪を念っている
と説かれています。

それを浄土真宗を開かれた親鸞聖人は、
一生造悪」とか、
地獄一定」とか、
極重の悪人」とか言われているのです。