二河白道というのは、唐の善導大師の作られた
生きる目的達成までの心の道のりをたとえた
たとえ話です。
二河というのは、水の河と火の河です。
その真ん中に細い白い道が通っているのが白道です。
白道は、求道心や聞法心をあらわしています。
尊い人に、本当の幸せになりたければ、
その白い道を行きなさいと言われて、
旅人が歩いて行くと、
水の河、火の河の波が激しくなってきました。
水の河、火の河が白道をあらいます。
欲はどうして右側なのか。
聞き手が右手の人が多いです。
得手がいい、ということは都合がいいということで、
順境を表わします。
自分の思い通りにことが進む時、
調子よくいく時、
もっともっともっとと 欲 が出てくるのです。
ところがその反対に逆境、
調子の悪い時、
心でいえばやる気の起こらない時、
イライラむかむかしてきて、きれてしまいます。
それを口に出して失敗します。
求道心を焼いてしまうのです。
聞法心、そんなに強い心はありません。
弱い心ですから白道は細いのです。