親鸞聖人は、このように言われています。
噫、夢幻にして真に非ず、寿夭保し難し、呼吸の頃即ち是れ来生なり。
一たび人身を失いぬれば万劫にも復らず。
此の時悟らざれば、仏、衆生を如何したまわん。
願わくは深く無常を念じて徒に後悔を貽すことなかれ。
(教行信証行巻)
ここで親鸞 聖人は、私たちの人生について
「噫、夢幻にして真に非ず、寿夭保し難し」
といわれています。
私達の人生は夢のような人生で、
寿命を保つ事が大変難しい、ということです。
邯鄲の夢のように、
あっという間に夢のように消えて行く儚い人生です。
次の
「呼吸のあいだすなわちこれ来生なり」とは
吸った息が吐けなければ、
吐いた息が吸えなければもう死後ですよ
といわれています。
今日本で年間交通事故で死ぬ人が一万人ありますが
それと同じ一万人ぐらいの人が
ジェットバスの給水口に髪の毛を吸いこまれて亡くなっています。
髪の毛を吸い込まれたら息ができません。
そうやって一息切れたら死後の世界ですよといわれています。
この後に親鸞聖人が
「一たび人身を失いぬれば万劫にも復らず」
といわれています。
仏教を聞かないすべての人は、
無間地獄で八万劫という長い間苦しまなければならない
とブッダは教えられていますので、
万劫にもかえらないのです。