仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

仏教は早く聞かないといけない理由

白骨の章には
「されば、人間のはかなき事は老少不定のさかいなれば」
とあります。

老少不定」は、年とっている人が先に死に、
若い人が後に死ぬということは決まっていないということです。

これを
無常は同い年」
といいます。

人間界とはそういう境涯です。

次に
「誰の人も、はやく後生の一大事を心にかけて」
とあります。

「誰の人も」
というのは、すべての人です。
後生に関係のない人はいません。
それで誰の人もと言われています。

「はやく後生の一大事を心にかけて」
とありますが、なぜだんだんではないのでしょうか。
老後は突然ではありません。だんだんです。
昨日まで若かったのに、
今日から老後になったということはありません。

ところが後生は突然やってきます。
後生はいつ来るか分からないので、
「早く」といわれているのです。

 

死んで行くときには、今まで手に入れたすべては夢のように消えて行きます。

邯鄲の夢が本当になります。
今まで手に入れたすべてをおいて
ひとりぼっちで死んで行かなければなりません。

死ぬ以上の一大事はありませんので、
これを後生の一大事といいます。