仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

モラトリアム的な生き方

仏教では「人生は難度海だ」といわれます。
なぜそう言えるのでしょうか。

難度海とは、渡るのが難しい海
ということです。

人生は渡るのが難しい海のようなものだということですが、
なぜでしょうか。

まず人は生まれたときに海に放り出されたようなものです。
海に放り出されたら、陸はどこだと探します。

陸地が見えない=どこに向かって泳いだらいいかわからないということです。

これを人生に置き換えると、
「どこに向かって生きていいかわからない」
生きる目的が分からない」
ということです。

私たちは目的地がハッキリしているときは、
真っ先にそこに行くことができます。
目的地がわからないとふらふらしてしまいます。

生きる目的がわからないから、なんとなく生きています。
ふらふら生きています。
いやいや学校へ。
生きる意味はわかりません。
五月病になります。
しょうがないから仕事をします。
働く意味もわかりません。
とりあえず授業へ出るか。
とりあえず就職でもするか。

モラトリアム的な生き方は、結局どこに向かって生きればいいかわからない。
だから渡るのが難しい海なのです。