仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

法霖と鳳潭

江戸時代の浄土真宗では、能化制度がありました。

トップの学者が能化になり、絶大な権力を誇りました。

有名な学者ばかりですが、中でも法霖。
有名なエピソードあります。
朝帽子をかぶせておいたら夜までかぶって本を読んでいました。
真っ暗になるまで本を読んでいました。
私達なら、勉強しようと思っても、20分もすればすぐ漫画読んじゃうでしょ。
すごい集中力です。

また当時、浄土真宗日蓮宗はずっと法論が続いていまいた。
何度もあったんですが、それが終わりを迎えたのが、法霖の時代でした。

それだけでなく、華厳宗の鳳潭を破りました。
鳳潭といえば、教行信証をきちがいの書だと言って捨てた人です。
これまたスゴイ学者でした。
若い頃、仏教の講義を聞いていた時、
難しいので、だんだんと受講者が減っていきます。
そして鳳潭一人になりました。
教授はもうやめると言い出したけれど
「明日必ず満員にしてみせますから」と言いました。
翌日、本当に満堂になっているので驚いてよく見るとワラ人形ばかり。
教授に聞かれて、
「どうせ最初からワラ人形みたいなものですから」
と答えました。
それだけ、難しい講義だったのです。
またそれを分かっていた鳳潭のすごさというもの分かります。

その鳳潭を破った際、法霖の書いたものが『笑螂臀』でした。
『笑螂臀』を見ると、全部漢文で書かれています。

まあ所詮は日本人の書いた漢文ですが。