仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

浄土真宗の異端の特徴が私たちの心に巣くう

浄土真宗の異端で、一対一で夜中に秘密の儀式で信心を授ける
秘事法門というものがあります。

その特徴として、大衆を教化しません。
多くの人に仏教の話をせず、伝えないということです。
自分の考えを分かってくれる人のみに話します。
それは、体験談を話しているからです。
だから聞いてくれない人には話をしない。

しかし仏教で話すのは「体験」ではなく「教え」です。
ですから
「十方にひとしく弘むべし」
と言われるんです。
「十方」とは「大衆」ということです。

よく
「私なんてとても話はできません」
と言う人ありますが、もしその人の信仰体験を語れというのなら、話せません。
しかし、自分の思いを話すのでなく、仏教の「教え」、浄土真宗の「教え」を語るのです。
「教え」は三世十方を貫きますので、誰が話しても誰に話しても真実です。
半年聞かせて頂いた人は半年分、話せます。

浄土真宗親鸞聖人は大衆に切り込んでいかれました。
「教え」においては三世十方を貫くわけですから、
自信をもって説かねばなりません。

聞いて分かるように、秘事法門の特徴は私達の心に巣食っている心です。
そういう心を叩いて、進ませて頂きましょう。