仏教研究室

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虚しさの心理学

虚しさの心理学の本を読んだことがあるでしょうか。
虚しさの心理学』というタイトルの本があります。

諸富さんという、著者の人が
「私はカウンセラーである。色々の人の悩みを聞いてきた。
 最近気になっていることがある。
 ハッキリとした悩みの形を取らない心の虚しさ寂しさ
 うち明ける学生が増えてきた」

こういうのがあります。

その文章を見ますとですねどう書いてあるかというと
「あぁ。虚しくてたまらないな人生は」、
と打ち明ける学生が多いとは全然書いていない。

どう書いているかというと
「人並みには幸せになれそうな気がしているけれどそれでもやっぱりどこか、虚しい。つまらない」
という書き方をしています。
「特に何かが足りないと言うわけではないんだけれど、だけどやっぱり何かが足りない物足りない。
しかしその何かが分からない」
という書き方をしています。

こういう表現をされるとほとんどが自分のことだと思います。
実際そうでしょ。
「飛び抜けて幸せとも思わないし飛び抜けて不幸とは思わないが何かが物足りない」
とかね。

曖昧模糊とした漠然とした人恋しさ虚しさを感じている人が多いという文章なんですよ。