宮本武蔵といえば「剣聖」です。
吉川英治の小説も、それをマンガにしたバガボンドも大ヒットです。
彼は一度も負けませんでした。
負けてたら「剣聖」なんて呼ばれません。
武蔵は多人数に囲まれることもありました。
日本刀というのは、精巧にできてて、
何人か切ったらもう切れなくなる。
さらに、重い。
多人数全部を相手にはもう勝てません。
そんな時、武蔵はどうやって勝ったのかというと、
まず一番強い相手を見抜きます。
そいつを一刀両断します。
周りのやつはビビります。
ビビった瞬間、ナンバー2に切り込みます。
するとみんな逃げて行きます。
そうして多人数も乗りきりました。
私達にはとってはどうなるでしょうか。
「仕事」「病気」「人間関係」「借金」・・・。
次から次にいろんな苦しみはやってきます。
しかし、私達が本当に解決しなくてはならないものは何か。
そういうものがある。
それが「死の解決」であり、
「苦悩の根元の解決」です。
それ以外にも解決しなくてはならないのは目白押しです。
しかし、真っ先に解決しなくてはならないのは「苦悩の根元」です。
これさえなくせばもう障りにならなくなります。
本当にやっつけなくてはならない親分は「苦悩の根元」です。
そういうのを解決しようとせずに「仕事」に向かいます。
でもそういうものは仮面ライダーでいえばショッカーみたいなものです。
そんなのばかりに全精神力を使い果たしてしまいます。
ザコに「や〜いヘッポコ」とか言われてカチンときて
刀もって追いかけて行きます。
そんなのじゃだめです。
親分はたいてい隠れています。
それを暴き出して一刀両断です!
ザコの挑発にのっていてはだめです。
一番の親分を見極めることが大事です。
私達も、苦悩の根元を見極めることが大事です。
それが仏教に教えられています。