仏教で、自惚れ心を慢といいます。
7つに分けて七慢といわれますが、その中に過慢という自惚れがあります。
これは、自分と同等な人に対して、自惚れます。
ほとんど等しい人に対する自惚れです。
能力から言ったら同じ立場であっても私の方がいいんだと自惚れます。
分かり易い例で言えば私も経験がありますが、
学校の試験で、英語の試験95点とった。
友達も95点。
自分も95。
トップが並んだとします。
そういうとき、どんな心が起きるてくるか。
あの人は一生懸命やって95点。
私はちょっとやって95点。
試験でも終了時間になる前にサーッと出ていきます。
かっこいいですよね。
半分もたっていないのに出ていく。
あの人すごいな、もうでていくのか。
昔やったことありますけど。
ほんと浅ましいことです。
私はちょっと努力して95点。
ということは私が本気になったら100点だ、
と自惚れます。
あるいは、現役と一浪。
もちろん一年、年の差はあっても、あの人は一浪、私は現役。
学年は同じですが、しかし現役の人は私は現役だ、
私の方がいいんだと自惚れてしまいます。
逆に、一浪の人は、私のほうが年上だと自惚れます。
同等のものに対しても私の方がいいんだと自惚れてしまうんですね。
これが過慢です。
この自惚れ心によって自分がありのままに見えなくなるのです。