阿弥陀如来は、本師本仏です。
それはなぜか、阿弥陀経にも説かれています。
阿弥陀には二義あります。
一つには、光明無量、阿弥陀バハ。
二つには、寿命無量、阿弥陀ユス、と言われます。
これは阿弥陀経の名義(みょうぎ)段です。
ちなみに、阿弥陀経の内、真実が説かれているところが二つあります。
名義段と、六方証誠段です。
その名義段に何が教えられているか。
正報荘厳とある。
正報と依報の二つある。
依正二報。
正報は阿弥陀如来、依報は極楽浄土のことです。
まず依報荘厳で、
次に正報荘厳、阿弥陀如来 のことが説かれています。
そこを名義段と言われます。
彼の仏の光明は無量にして、十方の国を照らすに障礙する所無し、
是の故に号して阿弥陀と為す。(阿弥陀経)
これが光明無量です。
彼の仏の寿命、及び其の人民も、無量無辺阿僧祇劫なり、
故に阿弥陀と名く。(阿弥陀経)
これが寿命無量です。
これが阿弥陀と言う意味です。
アーミータということで、
測ることができないということ。
中でも光明無量が、阿弥陀如来が阿弥陀如来たる所以です。
この光明によってのみ、私たちの苦悩の根元をぶち破ってくださるのです。
他の仏には及ぶことのできないことだから、
十方諸仏がほめたたえておられます。