自分のことぐらい自分がよくわかっているよ
と言う人がいるかもしれませんが、
自分のことは自分がよく知っていると思っているけれど、
分からないものは自分自身だと
昔からこういわれます。
知るとのみ思いながらになによりも
知られぬものは己なりけり
ある人が怒りっぽいといわれて、
「私のどこが怒りっぽいのよ」
怒っています。
ある人は、
「あの人は他人の悪口ばっかり言っている」
と他人の悪口を言っています。
人に何か自分のことを言われて、
すぐにぐらぐらくるとか、
くよくよするとか、
自分の事が自分でわかっていない表れともいえます。
人間誰しも悪口を言われるのがいやでしょう。
自分のことは自分がよく分かっていえる人がいれば、
あたっているのならその通りだし、違うのなら違うのだし。
そうでなくて、言われてすぐくよくよするのは、
結局自分が分かっていないということです。
分かっていると思いこんでいる自分自身がわかっていない。
自分自身がいいたいどんなものなのかということを解き明かすと
私たちの人生ががらっと変わってきます。
その私たちの心について、仏教に詳しく明らかにされています。