人間は7分に1度嘘をつくといわれます。
いつも嘘ばかりついているということです。
例えば手紙の最初に拝啓と書きます。
拝啓とは、拝んでひらくという意味です。
拝んでいない人ばかりでしょう。
手紙の最後には、
いつもあなたの御身体案じております……。
と書きます。
いつも案じているわけではないでしょう。
よく考えてみれば、そういう嘘ばかりついている私たちがいます。
私は嘘なんかついたことがないというのは
自分が見えていないだけです。
このように、普通に生活しているだけで、
いろいろの嘘があることに気づきます。
この場合は、相手への配慮があれば当然出てくるものです。
このような悪ばかり造っている深い業を持った私たちが
本当の幸せになれる道を教えられたのが仏教です。