仏教講座にはたくさんの人が来ているので、
他の人とあうことになります。
ところが私の知った人に、嫌いな人と
「同じ空間に居たくない」
という人がいます。
何でかと聞いてみたら、
「嫌いな人の吐いた空気吸いたくない」
と言っていました。
その嫌いな人は、仏縁深い人で、毎回仏教講座に来ているので、
嫌いな人の吐いた空気を吸いたくないから
嫌いな人と同じ空間にいられないとなると、
その人が仏教講座に来れなくなります。
そんな場合は、どうしたらいいでしょうか。
そういう好き嫌いというものは、その人の業です。
自分のわからない苦しみを抱えている人は自分では受け取れない。
『君たちはどう生きるか』という本がベストセラーになっていましたが、
たとえその問題に対処はできても、
誰でも仏法を求めるのに何かしら障りがあります。
そんな色々の問題が起きてくるときに、そこを
「それでも仏法を聞かねばならない」
と越えていくものです。
対処ばかりしていても、
もぐらたたきのモグラのようなものできりがない。
死ぬまで求道です。
対処しきることはできません。
そうなると、それでも仏教は聞かなければならないもっと重要な生きる意味が教えられているということをよく理解しなければなりません。