仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

生きるために生きる

なんのために生きるのか聞くと、生きるために生きると答える人があります。

気が利いているようですが、生きるために生きるというのは意味がありません。
単に生きる意味がわからないから生きるために生きると答えているだけです。

生きることを歩くことにたとえるとよくわかります。

歩くというのは、
右足と左足を交差して交互に前に出したり後ろに下げたりする連続運動です。
その連続運動に意味があるでしょうか?

連続運動自体に意味があるのではありません。
どこかに行くとか、健康の為とか、別の目的があります。
何かに向って歩いている。

歩くために歩いている人はいません。
連続運動の為の連続運動になってしまいます。

ちょうどそのように、生きるというのも、それ自体に意味はありません。
生きるために生きると思っている人は、自分の存在意義がわからないだけです。
生きて何をすのかというのが生きる意味です。