仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

仏教で一大事とは

 仏教で一大事というのは、一度おこってしまったなら、
二度と取り返しのつかないことです。
それを一大事といいます。
世間でもよく一大事と言いますね。
例えば、家事で家が丸焼けになってしまうと、
それは一大事だと、みんな言います。

また、主人が交通事故にあって死んでしまったと、
これは一大事だといいます。
大変なことが起こったときに一大事だといいますね。

だけどお釈迦さまは、私たちが必ずぶちあたっていかねばならない
後生の一大事に比べると、小事にすぎない、
ささいなでき事だと言われているんです。

どうでも良いということではありません。
後生の一大事と比べたなら言うこと。

この世でどんな大変なことが起きてしまったと言っても、取り返しがつきます。
家が家事で焼けたといっても、火災保険に入っていれば、もっと立派な家が立つ。
そういう人は一杯います。
主人が死んでしまった、と言っても、その時はもう駄目だと落ち込むでしょう。
でも時間とともに、また新たな人生が始まる。

だから、お釈迦さまは、私たちの後生に引き起こる、
魂の一大事、必堕無間の一大事と比べたら、小事だと言われるんです。
仏教で一大事というと、私たちが死んだ後、死後の世界に引き起こる、魂の一大事。
この後生の一大事のみを一大事と仏教では言うんですね。