仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

浄土真宗の年間最大行事の報恩講とは?

浄土真宗では、年に1回報恩講という行事があります。
浄土真宗で一番大きなご縁です。

報恩講とは、恩に報いる集まりということです。

誰からの恩かというと、報恩講の恩は、親鸞聖人のご恩。

どんなご恩かというと生き方ではなく、本当の生きる意味を教えてくだされたご恩。
3代目の覚如上人がされ、8代目の蓮如上人が盛大にされた。
いつかというと、親鸞聖人のご命日の11月28日です。

現在では旧暦、新暦などがあって、東本願寺は、東は11月、西本願寺は1月につとめています。
蓮如上人の時代、11月28日を最終日として、7日間されていたようです。

御文章5帖目11通に御正忌という御文があります。
忌=命日ということで、御正忌とは御命日のことです。

 抑、この御正忌のうちに参詣をいたし、志を運び、報恩謝徳をなさんと思いて、聖人の御前に参らん人の中に於て、信心を獲得せしめたる人もあるべし、また不信心の輩もあるべし。以ての外の大事なり。

」というのは、米、野菜などのお布施です。

聖人の御前」というのは、本願寺親鸞 聖人の木像があります。
本願寺には御影堂と阿弥陀堂とがああります。

御本尊は阿弥陀如来ですが、阿弥陀如来 の御安置された阿弥陀堂より、親鸞聖人の木像のある御影堂の方が大きい建物です。
西と東で、右左を変えています。
西は領解文、東は改悔文といいます。
お勤め の節も違います。

 その故は信心を決定せずは、今度の報土の往生不定なり。されば不信の人も速に決定の心を取るべし。人間は不定の境なり、極楽は常住の国なり。されば不定の人間に在らんよりも、常住の極楽を願うべきものなり。

極楽行き間違いない身になるべきであると教えられています。

これは信心獲得せよといわれているのです。