金沢大学医学部の教科書に『死生学入門』というものがあります。
そこには、こうあります。
わが国では今まで死をタブーとしてきた。生と死は表裏一体であるのに、死を忌み嫌っていた。しかし、死は確実にすべての人に訪れるものであり、死を避けることはできない。アルフォンス・デーケン氏は死の準備教育の必要性を説いてる。若い人も、子供であっても、すべての人が自分はかく死にたいという考えを持って生きることが大切だと述べている。誕生日や結婚記念日などに死について考え、話し合うことを提唱している。自分にふさわしい死があってしかるべきである。欧米では死というものを日常のこととしてとらえている。
金沢大学の医学部でも、死を通して生を学ぶということについて準備教育が必要だといっています。
私たちは、100%確実に死ぬからです。
欧米では死を日常的にとらえているというのは、メメント・モリといわれた伝統があるからでしょう。