仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

山折哲雄が考える大学ですべきこと

有名な仏教学者の山折哲雄さんの
『私が死について語るなら』
という本があります。

この方は、政府の基本方針を決めるメンバーにも入っています。

この本の中に平家物語
祇園精舎の鐘の声」
から始まる所があります。

死について教えるのを教育の根本にすべきだと政府の委員会で発表しました。
ところが必ず反対意見が出ます。
他の専門家はみんな、そのことにかかわろうとしなかったのです。

ここが大切ですね。

世間の人は、みんな生きる力一辺倒です。
どうやって明るく楽しく生きるか、暗い死のことは考えないようにしよう、
というのが広がってしまっています。
しかしそれは間違いだ、と山折哲雄さんは言っています。

なぜなら死は、100%いかねばならない未来だからです。

あと一週間で試験が始まるという時に、
それでも準備をしない、という人は救いようがありません。
そんな人は後悔します。

それと同じです。
死は100%なんだから。

しかし「いや~いつか死なないといけないことは分かってるけど・・・」
「それはすぐではない」
とおおまかに考えて、反対されます。

最後に
まさに人類そのものの意味、生きる意味を問うような問題といっています。
そして大学とは、そういうことを研究する場だったはずですとも言っています。

理系の人も関係ありません。
大学で研究したことを企業とタイアップして商品化するとか、
そういうものではありませんでした。

すぐには役に立たないかもしれないが、大事なことです。

そうだな~と思う真面目な人だけがこのブログを読んでいると思います。
「そんなことはどうでもいい」という人はここまで読みません。
あなたは真面目な人です。
非常にいいことです。

いいどころか、そういうことこそ大学でやるべき、
と山折さんは言っています。


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