仏教の根幹は因果の道理です。
根幹ですから、仏教の根っこであり、幹です。
因果応報ということが分からないと仏教分からないのです。
一切経は七千余巻、7000冊という膨大の数です。
その一切経をすべて貫いているのが因果の道理です。
この世のどんな結果にも必ず原因があります。
飛行機が墜落したら原因があります。
石につまずいて怪我をするのにも原因があります。
自己紹介を1日5人にした、70億人に自己紹介するのに370万年かかります。
誰かと会うのは、結果です。
結婚するのにも原因があります。
道理というのは三世十方を貫くものです。
原因を追及するのは、すべての学問の基礎です。
例えば空にオーロラがかかれば、どうしてできたんだろうと思います。
ナポレオンがヨーロッパを席巻すれば、なぜナポレオンはあの混乱期に現れたかと考えたくなります。
また、ピンクは認知症予防にきくといわれれば、どうしてなのか、原因を追及します。ところが、古今東西の人類にとって一番知りたいことは、自分の未来の運命です。
なぜ一番知りたいのが運命なのかというと、人は幸せを求めているからです。
禍福は糾える縄の如し
守護霊がいるとか信じてしまう。
仏教では幸せの運命の原因を、
「善因善果 悪因悪果 自因自果」
と教えられています。
自因自果というのは自業自得ともいいます。
あんなことは自因自果ですか?という人もあります。
どうして、私はこんな運命なのか、あの人はあんないいのか。
結婚は30億の中から1人を選びます。
どうやってそういう運命に決まるのでしょうか。
病人は、自覚がないと病院に行きません。
癌の生存率は上がってきているのは、早期発見ができるようになってきたからです。
普通の病気は、病気になったことが分かります。
それで、病院にいきます。
全人類は病気なのに自覚がないので、病院に行こうとも医者に行こうともしません。
医者について、集中的に説かれたのは一切経で3つだけです。
病人であることを教えられたお経がたくさんあります。