諸善万行の行とは、善のことです。
この色々な善を6つにまとめられたのが六波羅蜜です。
六度万行ともいいます。
「度」とは、わたすということで、苦しみ悩みの人生を渡ることができる、ということです。
布施とは、普く施すということで、与えるということです。
喜捨といって喜んで捨てるということでもあります。
現代の言葉でいいますと、親切のことです。
人のために喜んで与えるのに2つあります。
法施と財施です。
財施とは、お金やものを施すことです。
情けは人のためならず
ということわざがありますが、その意味として、「その人のためにならない」と思っている人があります。
H12とH22で、意識調査がありました。
平成12年度調査 平成22年度調査
人に情けを掛けておくと、巡り巡って結局は自分のためになる
(本来の意味とされる) 47.2パーセント 45.8パーセント
人に情けを掛けて助けてやることは、結局はその人のためにならない
(本来の意味ではない) 48.7パーセント 45.7パーセント
だんだん誤解が進んでいますが、
本来は、人のためでない。自分のためになるという意味です。
財施というのは、自分の幸せを生み出すのです。
因果応報なのです。