現代物理学も驚くほどの科学です。
20世紀になって、物質の質量とエネルギーは変換できることを発見しました。
しかし、そのようなことは、仏教ではすでに言われていました。
人間の心についても、仏教は詳しく明らかにされているため、大脳生理学も役立ちます。
大脳生理学の人も、仏教に関心を持っています。
一昔前の心理学というと、ユングやフロイトのような、有名な学者たちも、仏教に注目しています。
昭和60年には、ジャーナリストの田原総一朗さんが、人工知能の父といわれるマービン・ミンスキー教授と対談して、マービン・ミンスキー教授は仏典を勉強していると言っています。
どうしたら、人の心が分かるようになるかと、色々な本を読むと頭で分かる部分もあります。
しかし、自分の心が、コントロールできません。
思ったらいけないと思うまま、とても人に言えないような悪ばかりが浮かんできます。
人間の心は複雑です。
唯識というのは、分かり易くいえば、仏教心理学といえます。
ところが、大変深いもので、桃栗三年柿八年をもじって唯識三年倶舎八年と言われます。唯識を学ぶには、7、8年かかるということです。
龍谷大学などの仏教の大学で、大学院も3,4年行っても分からない可能性があります。
仏教というと、神秘的だとか、非科学的だと思うかもしれませんが、現代の科学や心理学の先を行く、それほど深いことが教えられているのが仏教なのです。
しかも、科学や心理学では分からない、本当の生きる意味が教えられています。