仏教研究室

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西洋から東洋への橋渡し(キルケゴール)

私はな生きる意味に悩んでいました。
友達に相談しましたが、相手にされませんでした。
どこの哲学にも答えがありません。

哲学と言ったら西洋です。
そして注目されているのが実存主義です。

1800年代後半から1900後半のニーチェキルケゴールハイデガーといった人たちです。
中でも今日はキルケゴールについて1800年代に42歳で亡くなった人です。

キルケゴールは、幸せになるための3段階を考えました。

1 美的実存
どうしたら幸せになれるか、欲望を満たすという道です。
これは楽して幸せになれそうです。
楽して単位を取るとかと、
24歳で14歳の女の子にストーカーしたりとかです。

では、欲望を満たせば幸せになれるでしょうか。

欲望は、満たすほど、大きくなります。
1万円、学生なら喜びますが、ビル・ゲイツに渡しても喜びません。

田中角栄は3億円の賄賂を贈っています。
ある程度で満足できるという人は持ったことのない人です。

豊臣秀吉は70-80兆円の財産、しかし死ぬ時には夢のまた夢と言っています。

まるで邯鄲の夢のようになってしまい、死ぬ時に後悔しています。
計画的な後悔はありませんから、後悔しないと思っていたのに後悔しているのです。
最後に死ぬ時です。

欲を満たしても、続かず、死ぬ時には消えてしまいます。

これではダメだということで、キルケゴールは次に行きます。

2 倫理的実存
欲で苦しんでいる、欲を無くすしかないと思います。

成功した人でボランティアをする人がいます。
タイガーマスクもそうです。
欲望を満たす生き方よりも世のため人のために尽くそうと思います。

100万円あっても死んでしまったらどこまでいっても足りません。

欲の本質は我利我利です。自分のことしか考えていない自己中心的ということです。

しかし、悪いことをやめて善いことをしようとすると自分のが見えてきます。
心と口と体では、心まで見ないといけません。
口や体でをやっても心で悪を思っていてもいいといえるでしょうか。

私達は心を無視して生きているでしょうか。

親しくしている友達が、自分の話をしていた。
同じ気持ちで次の日、挨拶できるでしょうか。

心で醜いことを思わないようにしようとすると、悪が見えてきます。
悪に敏感になります。
席を譲ると、お礼があるのとないのとで感じ方が違います。

欲を満たすことも無くすこともできません。

そこで、欲あるままで悪を造り続けるまま幸せにならなければならないということで、キルケゴールは次の段階に行きます。

3 宗教的実存

 しかし、キルケゴールの近くにはキリスト教しかありませんでした。

実存主義ニーチェは「は死せり」とアンチキリストという本に書いています。

宗教、もう一度やってみようと思った。
しかし、だめで野垂れ死にしてしまいました。

キルケゴールは知りませんでしたが、私たちは東洋哲学を知っています。

東洋哲学といえば西田幾多郎です。
善の研究という本で 仏教煩悩即菩提を論じています。
煩悩がそのまま喜びの種になる。

ちょうど炭のままで火という状態です。

これが本当の生きる意味なのです。


究極の幸せ「煩悩即菩提」とは?