仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

仏教の全体像

ブッダが説かれた教えは一切経となって書き残されています。
それは七千余巻といわれるたくさんのお経です。

仏教に何が教えられているか知るには、この一切経を読まなければなりません。
ところが、難しい漢字ばかりで書いてありますし、あまりにたくさんあるので、とても読めるものではありません。

そこで7つの代表的なお経にまとめることができます。

それが、華厳経阿含経、方等経、般若経法華経大無量寿経、涅槃経の7つです。

それぞれどんなお経かというと、華厳経というのは、一番最初に説かれたといわれる非常に難しいお経です。

なぜ最初から難しい話をされたのでしょうか。
話をするのは伝えるためですから、わかりやすくしないといけません。
そんなことはブッダは分かっておられました。
みな、分からなかったが寝ませんでした。
何か深い話をされていると思いました。
ブッダをあなどっていたような人も、聞法姿勢を正されました。
姿勢を正されるためのご説法です。

深い教えを説かれる方が現れたと有名になりました。

次に説かれたのが阿含経です。
これは一番やさしい説法といわれます。幼稚園のようなものです。
何が説かれているのかというと、自業自得の因果の道理です。
きゅうりの種を蒔けばきゅうりが出てくる、
大根のタネをまけば大根が出てくる、ということです。
自分のやった種まきに応じた結果、因果応報ですよ。
これは、分かりやすい。
聞いていた人たちは、なるほどとうなりました。

難しい話もされれば、こんな分かり易い話もされる。
これは、凄い方だなあと感動します。

次の方等経というのは、大乗仏教を説かれたというお経です。
次の般若経は、般若心経で有名なたくさんのお経です。

小学校、中学校とだんだんと難しい話をされて導かれています。
そして、法華経を説かれました。これは高校のようなものです。

しかしそこで終わりではありません。

最高学府は、大学です。それが、大無量寿経です。

このように、一切経の全体像が分からないと、ブッダの本当の御心は分かりません。
華厳経を読んで、華厳宗を作ってしまう。
阿含経を読んで、阿含宗を作ってしまう。
法華経を読んで、法華宗を作ってしまう。
涅槃経を読んで、涅槃宗を作ってしまう。
部分を単発でみては、全体像が分かりません。

木を見て森を見ず、森を見て山を見ず。

親鸞聖人は、一切経は、大無量寿経に導かれるためであったと明らかにされています。
ブッダは、それは、当然、分かっておられたのです。
この大無量寿経へ導かれるまでの一切経だったのです。

 


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