阿弥陀如来に救われた人が衆生済度に戻ってくるというのは、どういうことかというと、
阿弥陀如来に救われると、2つのものを頂きます。
これを「如来二種の廻向」といいます。
親鸞聖人は、
慎んで浄土真宗を按ずるに二種の廻向あり。一つには往相、二つには還相
といわれています。
浄土真宗とは、阿弥陀如来の本願のことです。
阿弥陀如来の本願に救われた瞬間、阿弥陀如来から2つの回向を頂く、ということです。
往相廻向と還相廻向の2つです。
往相廻向とは、この世は絶対の幸福に生かされて、極楽浄土にゆく、ということです。
還相廻向とは、衆生済度のために戻ってくる、ということです。
いろいろな姿となって表れます。
人を救うままが自分の幸せになる、自利利他の幸せです。
還相廻向の頂きものの素晴らしさ、分かる人には分かります。