仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

ブッダの説かれた人間の姿

ブッダ大無量寿経(無量寿経)というお経にこう説かれています。
心に常にを念い、
口に常にを言い、
身に常にを行じて、
曾て一なし。

これは、全人類は、心と口と身体で悪を造り続けている
ということです。
すべての人は悪人だということです。

そして続けてこのように説かれています。
先聖・諸仏の経法を信ぜず。
道を行じて度世を得べきことを信ぜず。
死して後に神明更りて生ずと信ぜず。
善を作りて善を得、悪を為りて悪を得と信ぜず。
真人を殺し衆僧を闘乱せんと欲い、父母・兄弟・眷属を害せんと欲う。
六親憎み悪みて、それをして死せしめんと願う。
かくのごときの世人、心・意倶に然なり。
愚痴矇昧にして自ら智慧ありと以うて、生じて従来するところ、死して趣向するところを知らず。
仁ならず順ならず。
天地に悪逆してその中にして悕望僥倖す。


「先聖・諸仏の経法を信ぜず」とは、
諸仏の教えを信じない。
仏教を信じないということです。

「道を行じて度世を得べきことを信ぜず」とは、
善をやって救われるといっても信じない。

「死して後に神明更りて生ずと信ぜず」とは、
死んだ後、まいた種まきを受ける世界あることを信じない。

「善を作りて善を得、悪を為りて悪を得と信ぜず」
とは、善因善果、悪因悪果、因果応報であることを信じない。

「真人を殺し衆僧を闘乱せんと欲い、父母・兄弟・眷属を害せんと欲う。
 六親憎み悪みて、それをして死せしめんと願う」
家族も死んでくれないかと思います。
夫婦ゲンカになったり、遺産相続で兄弟や親戚同士で争いが起きます。
親が年とって寝たきりになったら思います。

「かくのごときの世人、心・意倶に然なり」とは、
このような人々は、心も意も、
心がそうだ、ということです。

「愚痴矇昧にして自ら智慧ありと思って、生じて従来するところ、死して趣向するところを知らず」
愚痴もうまいは暗いということです。
智慧があると自惚れているのに、
どこから生まれてきたのか、
死んでどこへいくのか、知らない。
これが一番大事なことです。

「仁ならず順ならず」とは、
慈愛の心、素直な心ない。
だから仏のいうことを聞かない。

「天地に悪逆してその中にして悕望僥倖す」とは、
天地に悪逆すというのは、因果応報の因果の道理に反する。
そんな状態で、僥倖 まぐれあたりの幸せを願う。
なんかいいことないかなあと思っているのが人間です。


因果応報とは(恋愛)浮気した美女の末路