「こんなはずじゃなかった」という番組があります。
早川さんという方が、在宅医療を推進してきた話です。
NHKから、26歳の時、28歳の時、90歳の時と70年取材を受けている人です。
死を迎えるのは、病院か、在宅か。
在宅は天国といっていたが、自分が死ぬとなったら、そうでなかった。
病院の方がよかった。
まだまだ生きておれると思っている時と、自分がいざ死ぬとなった時と違っていた。
「ふりだしや」と言っています。
病気さえ治せば幸福になれると思っていた純朴な方です。
大切な何かを忘れていたのです。
これを教訓としてゆかねばなりません。
健康になって、その先、どうしたら幸せになれるか。
総合人間学が大事。
早川さんが、作ったものです。
そして京都大学では、総合人間科学部があります。
早稲田大学にも人間科学部があります。
ではそれは何かとなると答えは出てきません。
伸ばすのが医学、伸ばした命で何をするのか、が総合人間科学。
これは医学の分野ではありません。
なんのために生きるのかという本当の生きる意味は何かということです。
その答えはどこにあるのか。
それが唯一明らかにされているのが仏教です。