かつて親鸞聖人はどんな非難を受けられたかというと、
このような非難です。
偏執者、
肉食妻帯(の破戒坊主)、
廃止自立(の横着者)
この三つは、親鸞聖人の深い教えと
かかわりのある非難の言葉です。
それがどんな教えかというと、三重廃立です。
廃立というのは捨てものと立てるべきものということで、
三重廃立というのは、内外廃立、聖浄廃立、真仮廃立の3つの廃立です。
まず親鸞聖人は内外廃立を徹底された。
仏教以外の全宗教を捨てて仏教を信ぜよということです。
日本は神道が多いので、神を捨てよといわれています。
特に権力者と、権力者に媚をうっていた人は神信心であった。
親鸞聖人は三重廃立を徹底して教えられ、
内外廃立で、
外道(神)を捨てて阿弥陀仏一仏に向けといわれたので
外道の者、主に権力者から親鸞聖人が受けた非難が偏執者です。
次に親鸞聖人が聖浄廃立を叫ばれたがために
聖道仏教の者たちから
おまえ達は肉を食べて結婚したと受けた非難されたのが肉食妻帯の破戒坊主です。
親鸞聖人が三大諍論で浄土の仮宗を捨てよと真仮廃立を徹底された為に、
同じ釜の飯をたべていた浄土門、法然上人のお弟子である法友の仮の信心におち
いっていた者から受けられた非難が、廃師自立の横着者です。
親鸞聖人が三重廃立を徹底された為に受けられて孤立していかれた。
その時に受けられた非難です。