お釈迦さまは、親の恩を10に分けて具体的に教えられています。
まず最初は、懐胎守護の恩。
お母さんの胎内にあなたが宿ってその間お母さんは胎教に努める。
あなたを守る。
胎教の恩ですね。
五体満足に生まれて貰いたいと食べ物や、
見るもの聞くものに非常に気をつける。
妊娠中に変なものを食べたりすると影響が出るから。
胎教のためにお母さんはたくさん苦労しています。
お父さんも子供を守るために苦労しています。
2番目が臨生受苦の恩。
これはお母さんが子供を産むとき。
あなたが生まれてくるときお母さんは大変な苦しみを受けられます。
死ぬほどの苦しみ。
陣痛という字は戦いを現す。
ちょうど男性が戦争に、戦場に向かうような気持ちなんです。
それで陣がつかわれている。
自分は死ぬのではないかと言うほどの苦しみだそうです。
そういう私たちのためにお母さんは苦しまれた。
青竹を握らせたら、割ってしまうほどの大変な苦しみだと、体がバラバラになるような思い。
そして私達はこの世に生を受けることができた。
次三番目。
生子忘憂の恩とありますが、これはどんな辛い、
陣痛の苦しみであってでも子供が産まれると
その憂いも苦しみも全部忘れて下さる。
生まれたときの、親の言葉というのは、顔とかどうでも良い。
五体満足であるかを心配する。
どんなに辛い苦しみでも子供が産まれることによって憂いを忘れて下さる。
そういう親の恩です。
これが生子忘憂の恩。
そして四番目が、乳哺養育の恩。
これはお乳を与えるということです。
そして養育というのは、
養って、育んでいく。
これも大変です。
何時間おきにやらねばならない。
夜でも眠れない。
これも大変です。
親がちょっと気を許したら子供は死んでしまいます。
その為に自分のこと殆どできない。
子供のために時間を殆ど使う。
だから一人の人を立派にするのは大変な苦労。
お金にしても体力にしても並々ならぬ苦労です。
またこのお乳でも成長するに連れて濃度も変わってくるそうです。
だからお乳のでない人は調整しないといけない。
これをうまくやらないとお腹を壊す。
子供に応じた濃さになる。
自然の体ですが。
残りの恩については、親の恩・親孝行の仕方に詳しく書いてあります。